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日々えらぶもの(仮)

おもに実際にえらんだもの、触れたものについてのあれこれ

大阪でしか手に入らない特別なチーズケーキ/デリチュース

予算:1000円~2000円 予算:2000円~3000円 分類:食べもの、飲みもの 用途:手みやげ 贈る相手:友人 贈る相手:家族 贈る相手:恋人

長野から電車を乗り継いで、昨年春まで住んでいた大阪に行ってきました。
滞在の最後に買ったのは大好物、ケーキ屋さん Delicius(デリチュース)の店名が付けられたチーズケーキ「デリチュース」。

ホールサイズの中では一番小さい直径12cmを購入。持ち歩き時間から別売りの保冷バッグをおすすめされ、それに大きめの保冷剤を付けて頂いた状態で持ち帰りました。
箱にもまた小さな保冷剤が仕込まれています。写真では分かりづらいですが、蓋につながる背面以外の側面に3つも。

夏場の生菓子の持ち帰り、なかなか難しいですね。f:id:finir:20160731185030j:plain

こんな大きさ。自然な甘さで、普通に甘いもの好きなひとなら一度に半分くらいいけちゃいます。f:id:finir:20160731185028j:plain

断面を見ると更にシンプルさが際立ちます。
杏ジャム、チーズぎっしり、タルト生地。以上。f:id:finir:20160731185027j:plain

写真を撮っていたら杏ジャムがとろけてきたので、早々にいただきました。
ほどよく甘くてほんのり酸味のあるジャム、甘くなく濃厚で上品な風味のチーズ、口の中でほろっと崩れるタルト生地。この組み合わせが一見シンプルなのに中毒的で、なんとも後を引きます。

美味しさの秘密はチーズにあるようです。f:id:finir:20160731185026j:plain

大阪には古くは「りくろーおじさんのチーズケーキ」近年は全国展開で知られる「PABLO」と言ったチーズケーキ類の有名店がありますが、そのどちらとも異なる路線のチーズケーキです。

デリチュースは梅田から電車とバスで小一時間の地・箕面市小野原にある2002年開業のお店。元々は「郊外の住宅地にある小さなケーキ屋さん」といった趣のお店でした。
2006年頃にこの近隣に住んでいた友人からご馳走されて以来、もう定期的に食べたいリスト入り。他のケーキや焼き菓子も美味しいお店なのですが、この「デリチュース」の美味しさのインパクトが強くて結局こればかり選んでいました。
ワインにもとても合うのが禁断的で、カロリーを気にしながら友人たちと食べて呑んでひたすら語らったりしたものです。

その数年後にはマンション1Fに入居していた最初の店舗から、近隣にお店の建物を建てて拡大移転。雑誌などで見かけることも増え、今では大阪のスイーツ好きにはお馴染みのようです。

2016年8月現在では箕面の本店の他には大阪駅1Fと、その隣接の伊勢丹地下にある店舗で購入可能。大阪駅1Fの「DELI CAFE 大阪North」ではイートインのメニューに入っています。また常設コーナーなのかどうかは不明ですが、新大阪駅改札内でも販売されているとか。

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元々は転勤という理由のみで移り住んだ土地でしたし、環境に合わせられず悩んだ時期も長かったのですが。離れてみると「おかえり!」と歓迎してくれる方々や久々の場所、味、気質。恋しく思っていたものがたくさんありました。
気付けば地元の次に長く住んでいたし、自分にとって故郷のひとつになったのかもしれません。大阪。
また帰りますね。

www.delicius.jp

深堀隆介 回顧展 金魚養画場〜鱗の向こう側〜(覚え書き)

もの以外の話

西武渋谷店で行われている展示を観てきました。

金魚をテーマにした樹脂作品で人気の金魚絵師 深堀隆介が”金魚生誕15周年”を記念した初の回顧展を開催。

枡に入った立体絵画「金魚酒」、いつか実物を見てみたかったので。

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入場券の購入列に60〜70人、10分少々並んで購入すると即入場。ただ場内も混んでいるので、詰まっている最初のゾーンは順番待ちのように並んで観ていきます。

スマホでの静止画の撮影に限り可(フラッシュ撮影不可)との案内板あり。シャッター音とため息と感嘆の声が絶えない場内です。ちびっこから老婦人まで広い世代の方々が集まっていて、百貨店での展示っぽいざわざわした感じも不快ではありませんでした。

 

展示ゾーンは4つ。

1.金魚に魅せられ、描き始めた初期作品から代表作「金魚酒」に至るまで

プロフィールと共に語られる、金魚の作品を作るようになったきっかけ「金魚救い」の話と初期作品。最初に樹脂を流し入れて金魚を描いた器はしめじのプラスチック容器で、こちらはサブレのプラスチック容器です。

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器に樹脂を流し込み、固まるまで2日。一部分を描いて、また樹脂を流し込んで2日…の繰り返しで出来ていくとのこと。初期作品はまだ平面っぽさが残っていて、この樹脂と絵の層を増やしていくことで立体感を増していったのかな?と想像します。

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2.深堀隆介の原点となる金魚への思いとその作品たち

開けたスペースに、大型の作品たちが並びます。

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金魚の下には影まで映り込みます。でも真横から見ると金魚は見えなくなるという。

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この感じは動画が伝わりやすいかもしれません。


平面に描かれた金魚がまるで本物!

 

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1m×2mくらいの絵画も。

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絵の優美さに額縁のゴツさが合っています。

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3.柿右衛門・会津塗など、日本の様々な伝統的芸術作品とのコラボレーション

陶器や漆器の器に入った金魚。時間を止めて閉じ込めたような姿と器の美しさが全て実物大で、見ているこちらの時間も止まるかのようです。

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ガラスの器は特に涼しげ。

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バカラの器を使用した作品。

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4.金魚とさまざまな対象物の調和 深堀隆介が目指す、これからの作品観

最後のゾーンは「この人、ほんと金魚好きなんだな…」と思わされる自由な作品群。

中でもこちらがチャーミングでした。

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アトリエを再現したコーナー。ここで実演を行った日もあったそうです。

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漫画家・さくらももこさんが作った器での作品たち。

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金魚がいた気配を濃く残す、寿司桶。

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鱗だけでも金魚っぽさが出るのですね。

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白磁の様々な像を金魚に寄せていくような新作シリーズは撮り損ね。

こちらの写真特集に見つけました。

www.afpbb.com

グッズ販売コーナーの壁にはメッセージ。かわいい。

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クリアファイルを買って会場を後にしました。

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点数は多くなかったものの、前半に配置されていた大型の絵画作品たちも大変見応えがありました。背びれや尾びれの幽玄なゆらめき。手のひらサイズの樹脂作品たちから、ダイナミックで繊細なこれらの作品まで。

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なかなかの混雑で落ち着いて観るわけにはいきませんでしたが、良かったです。「金魚」というテーマだけを抱き締めてどんどんはみ出していく作品たちを観ることができました。これまでの総括とこれからが示されている初の回顧展、出くわすことができてラッキーでした。

 

初心者、こども向けの本をえらぶ/しろくまちゃんのほっとけーき

予算:500円~1000円 分類:こども 分類:本 用途:プレゼント 用途:手みやげ 贈る相手:ちびっこ 贈る相手:家族

※写真撮り忘れました

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

 

連休は数百キロ移動して帰省。最初だけ古着屋/雑貨屋/書店を散策したり地元のビールをわんさか飲んだりしましたが、その後はおとなしく実家へ。

散策中にふと、1歳半の姪っ子にプレゼント買って行こう!と思い立ちました。でも食べ物はまだ制限があるかもしれないし、服を選ぶにはちょっと時間が足りないかも。書店の絵本売り場に向かいます。

 

ノンタンぐりとぐらしろくまちゃんのほっとけーき、からすのパンやさん(発売から40年経った2013年に続編が4冊も出ています)、11ぴきのねこ、わたしのワンピース、14ひきのあさごはん、おおきなおおきなおいも、おしいれのぼうけん……
小さい頃によく読んだ絵本たちも多く並んでいます。これって相当なロングセラーなのですね(あと当時から食べものの本を気に入ってたんだな、と実感しました)。

 

特にお気に入りだった「しろくまちゃんのほっとけーき」は、ピカっとつややかな橙色。今も昔も迷いの無い表紙にぐっときて手に取ります。これにしよう。

でも年齢的にはどのへんが妥当なんだろう?と見渡すと、うってつけの冊子が設置されていました。「いくつのえほん」(webでも読めます)。冊子内の目安によると、この本は2歳向け。じゃあ「ノンタン」とかよりはまだ持っていない可能性が高いと踏んで購入しました。

ラッピングしてもらった新品の絵本。他の贈り物を購入したときとはまた違う特別感があります。それなのに1000円もかからないとか、良いんでしょうか。また買いに行きます。

 

もちろん1歳半はまだ読めませんが、包みを開けると釘付け。ママの読み聞かせにご機嫌でした。次会うときには「ほっとけーき、たべる!」とか言ってるかな。

数日間を一緒に過ごして、ふかふかぽよぽよした抱き心地を楽しんだり、夜泣きに起こされたり、手をつないでお散歩したり。こどもは苦手な方だったのですが、すっかり好きになりました。仲良くしてくれてありがと。


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それから少し経った今日、小学校を転校した5年生のときのことを思い出しました。図書室通いが日課だった本好きの11歳に、担任の先生が最後に「まだちょっと難しいかもしれないけど、あなたならきっと解るよ」と手渡してくれた包み。中身は「星の王子さま」のハードカバーでした。

 

もし今わからなくても、もうちょっと大きくなってからまた読めばいいんだよ。
ぴかぴかの、自分のための本をもらう嬉しさ。
この思い出が今回の本選びに影響しているのかもしれません。

 

色を差すたのしみ/DELFONICSのペンケース

予算:1000円~2000円 分類:収納 分類:持ち歩くもの 分類:雑貨 用途:プレゼント 用途:自分用 贈る相手:友人

服も生活用品も落ち着いた色味のものばかりを選んでいた頃があります。きれいめな無難さは悪くないし、こだわらなければ楽でもあるし。
そうしてしばらく安全に室内や衣類を合わせ続けていたら最初は満足していたけれど、ちょっと物足りないかも。

 

この春までの一年間は変化が多く、退職 / 引越し / 短期の学校通い / 就職活動、そして前職とはだいぶ違う仕事に就いたばかりです。

そんな最近の気分で見つけたペンケースは、まるで小学生の通学帽のようなパキッとした黄色が目に留まりました。

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DELFONICS(デルフォニックス)の「Quitterie(キトリ)」。
革製や布製といった自然な風合いのものに慣れていると、ともすればチープに見えそうなPVC(いわゆる塩ビ)の素材と色味。でもしっかりしたファスナーやロゴの型押し、表面のシボ(でこぼこの加工)でバランスして大人っぽい顔になっているのが面白いです。

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中にはペン2本、消しゴム、ネーム印、USBメモリ、付箋。必要に応じてミントタブレットや定規、スティックのりを足してもまだ収まり、意外と見た目よりも容量があります。
業務メモや勉強内容を書きまくっているノートとも相性は悪くなさそう。

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 使ってみて、仕事中の視界にきれいな色のものが少しあるのは良いアクセントになるなーと思うようになりました。あまり増えると散漫になってしまいますが。

汚れや変形にも強そうな素材なので、バッグに放り込んで日々役立ってもらってます。

2015年5月現在、ラインナップは全7色。他の色もポップな発色なのに子供っぽくはなく、学生でも社会人でも使えそう。また同型で不思議なモザイク柄のもの深めの色合いのシリーズも店頭に並んでいます。
お値段は1000円少々。直感的に買っても後悔しない価格帯なのではないでしょうか。高級感にこそ欠けるかもしれませんが、そのぶん軽快な使い心地があります。

 

購入した場所はDELFONICS大阪ギャラリー。中之島の川沿いにそびえるフェスティバルタワー、その1階のミュージアムショップのようなお店です。どっしり重厚な建物の中、高い天井に特別感のある店構え。

ここと渋谷パルコ地下の2店には企画展示室っぽいギャラリースペースがあり、文具だけにとどまらない魅力的なものたちの展示販売が行われています。


以前立ち寄ったときは、海外のワッペン、ボタン、ブローチなどを集めた展示「Lido Collection –Handicraft,fabric,design-展」の開催期間。手芸パーツ屋さん「Lido」の沢山のワッペンに大いに足止めされて予定外の買物をしました(ほんと、買物好きにとっては危険なお店でもあります)。

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DELFONICSのジップケースは他にも使っているので、また書きます。
みっつ並べると信号色…ですが、別々に使っているので派手な感じではないはず。

 

金子國義ポラロイド展(覚え書き)

もの以外の話

たまにはもの以外の話も。

女性モデルの写真がなんだか気になって。たしか亡くなられた画家の方だよな、程度の知識で特に前情報も入れず、観てきました。

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会場は神保町の古書店・小宮山書店内のギャラリー「KOMIYAMA TOKYO」。美術書、写真集、アート作品そのものもぎっしり詰まった店内奥へ。階段は上り下りのひとがすれ違うことがやや厳しい幅で、譲り合いながら中3階まで。

そんな道のりを抜けた先、ギャラリーの部屋はまた違った空間でした。

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500枚のポラロイドのほかにも、何やら色々な展示物。ゆっくり観てみます。

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撮影・シェアOK。とはいえパシャパシャ音がするのも気が引けます。自分の記録用に、くらいの気持ちで静音カメラアプリで撮りました。画質は荒いです。

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およそ9割が女性モデル、1割が男性モデルの写真。1994年、1997年、2004年発行の写真集撮影時のものだそうです。

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そこで早速気付いたのが、額装されているわけで。保護面のアクリルが反射するし部屋の蛍光灯の明かりもどんどん映り込みます。だから撮影〜アップロードされても困るものにはならない、という判断もあるのかもしれません。

ガイドラインが明確なのは気楽で良いものです。

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このメイクやヘアスタイルの感じは…90年代ぽさかなあ。がっつりシリアスになる前の岡崎京子とか。と、帰りに調べてみたら、岡崎京子金子國義の絵画に影響を受けているのは知られていることだとか。

 

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違和感のないセミヌード、きれいだなー。

 

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展示後にはそれぞれの購入者のもとへ散っていくのですね。撮影ポラロイド / 本人とモデルで一緒に写っているもの / サイン入り、で異なる価格。

 

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最後に数枚だけ、モデルさんのナチュラルメイクかすっぴん。ばっちりメイクとのギャップに惚れそうです。

 

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そのあと目に入るのが、部屋の奥のこんな空間。

 

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こんなものも。

 

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バンビの向こうには三島。

 

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手前がご本人、このポーズ!かわいい。

 

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物販コーナーには画集、写真集、特集掲載の雑誌、そして太幅のマスキングテープが二種。こんな若いグッズがあるのですね。

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こちらですね。

 

会場にいる間、ほかの来場者は20代前半から70歳くらいまで幅広く見かけました。絵画の影のある重厚さとはまた違う写真の作風、好みです。写真集は高価だけどいずれ買おうかな。

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会期は明日2/28まで、詳細はこちらです。