クロネコヤマトのミニカー、その後
以前に書いたこちらのミニカー、3種揃ったので撮ってみました。
左から「10tトラック」「ウォークスルー」「クール宅急便」。
10tトラックは、ほかの2種のほぼ倍の大きさ。ずっしりとした重量感。
ふつうサイズ2種は、左側のスライドドアが開きます。
後部ドアは3種とも。
細かい部分まで再現されています。(これらは既に友人知人のお子さんにプレゼント済みですが、親のほうが喜ぶこともあるほどの精巧さでした。)
箱に乗せてみました。
こちらの3種がポイントを貯めるともれなくもらえるもの。10tトラックは300ポイント、ほか2種は150ポイントで交換することができます。ほかには抽選で手に入る「5台セット」があり、引越車とウォークスルー車がもう1種加わっています。
ポイントはクロネコメンバーズに登録して荷物を送ったり受け取ったりすると、このように貯まっていきます。同一住所の家族間でポイントを合算することも可能。
登録しておくと荷物が届く際には前日にメールでお知らせが来たり、そこから受取時間や場所の変更手続きもできるのが便利です。不在時の配達を減らす事で、受け取る側もドライバーさんも手間が減るというのが良いなあと。
仕事の丁寧さや使うときの便利さ、震災復興への協力、あと一時期バイトしたこともあり元々ヤマト贔屓ですが、このような楽しみがあるのも選んでいく理由になるなあと思っています。
スマホサイズで携行、六種のミニ薬味/八幡屋礒五郎 の どこでも七味
この春、大阪から長野市へ引越し。北陸新幹線の延伸開業や七年に一度の善光寺ご開帳というタイミングで賑わう中、まずは街をぶらぶら歩くことから始めてみました。そのとき見つけたこれが、友人知人へのささやかな贈り物として重宝しています。
(手持ちのスマホ「Xperia UL」と、厚み以外ほぼ同じ大きさ。)
善光寺の門前に店を構える七味唐辛子の老舗、八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)。創業から約280年、看板商品「七味唐からし」のブリキ缶パッケージは約90年前から変わらないという地元の大定番。
市内に沢山あるお蕎麦屋さんでも、この缶がおおよそ95%くらいの確率で卓上に置いてあります。
そんな渋い名物の老舗とばかり思っていましたが、お店に入ってみるとインド感満載の「七味ガラム・マサラ」や「七味マカロン」といった意外な商品も並んでいます。それらもいずれ挑戦してみようと思いつつ。この「どこでも七味」、色々な種類を試すのに良さそう!と購入しました。
店名ロゴが入った半透明のケースを、ぱかっと開けます。
中身は、七味唐からし / 一味唐からし / ゆず七味 / バードアイ(一味の大辛) / 深煎七味 / 粉山椒。六種の小袋が五袋ずつ。0.2g入り、一袋でお蕎麦だと一〜二杯に使う分くらいの容量。
ミニチュア感も可愛らしいこのサイズは「ひとふり袋」という名称。ケース無しの詰め合わせを購入すれば、詰め替え用として補充もできます。
帰省と旅行で人と会う予定が続いた際にいくつも買って持ち歩いたところ、これはつくづく手みやげ好適品…!良いところが沢山ありました。
- かさばらない、軽い
- 壊れにくい
- 要冷蔵でもない
- 個包装で香りや風味が飛びにくい(賞味期限は各々あります)
手みやげに使いやすいものといえばお菓子類ですが、かさばったり、割れたり崩れたりしないよう持ち歩きにもある程度注意が必要です。また調味料類はコンパクトですが、液体系や瓶入りだったりすると個数が増すほど重くなり、割れ物注意。
…といった懸念をクリアしてくれるのが凄いと思います。
品物自体が良いことは大前提ですが、複数買って持ち歩いてみることでわかる利点もあるのですね。
袋を開けると、爽やかな柑橘と唐辛子の香り。この新鮮な香りをかぐと、香辛料にも鮮度があるんだなあ…と実感します。
プレゼントした相手からは「持ち歩いて麺類に」「うなぎに!」「鍋にいいよー」などの感想が。わたしも鍋にゆず七味、きんぴらごぼうに一味、お蕎麦に深煎七味など、合う組み合わせを少しずつ実践中。
取扱店は長野市内の二店舗と公式オンラインショップ。缶の七味はほとんどのお土産屋さんにありますが、それ以外は直営店のみの取扱商品も多いのでおすすめ。
※2016/10/28 追記
AKOMEYA TOKYO 銀座店で販売されているのを見かけました。「ゆず七味」「深煎七味」などの缶も。東京都内でお探しの方はぜひ。
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以上、はてなブログの今週のお題「今年買って良かったモノ」で連想してみました。自分の今年一番大きな出来事が退職〜引越しだったので、この年ならではの買い物ログとなりました。
経年も楽しい古着の定番/OLD COACHのバッグ
ブランド物には詳しくないのですが、偶然知ったり、探したり調べたりして手に入れるのが面白かった話。
2008年頃に古着屋さんで、朱色がかった色味に一目惚れして購入したバッグ。
真っ赤だったのが日焼けなどで変色しているんですね。ベージュのトレンチコートにも、黒や紺色のジャケットにもよく合います。そっけないくらいシンプルな見た目も好み。
小さいふ、スマホ、ハンカチくらいでいっぱいになる小ぶりなサイズです。
よく見ると内側に刻印、COACHのバッグでしたかー。でも街で見かけるCOACHのイメージと異なるような…。
疑問を調べてみて「OLD COACH(オールドコーチ)」と呼ばれる存在を知ります。
COACHは創業当時、野球グローブ皮革のカバンなどを製造する会社だったそうで(トライオンとも同じ出自ですね)当時は男性向けの商品が主体だったことからシンプルなデザインのものが多いそう。
その、年代でいうとおおよそ2000年あたりまでにアメリカで製造されていたバッグが「OLD COACH」と呼ばれ、古着店などにいまも流通しています。
このとき購入したお店は盛岡のlovelock。輸入古着が並んだ吹き抜けのお店です。blogやinstagramでの写真やコーディネイト提案もセンスが良くて、見ていると買い物したくなる魅力に抗えなくなってきます。。
「OLD COACHは定番なので入荷は割とありますが、古着商品なのですべて一点ものですし、人気なので品揃えもタイミング次第ですよー」と教えてもらいました。
ほかにも古着店や輸入雑貨店の実店舗/オンラインショップで見つけることができます。いずれにしてもユーズド品なので、傷や色の変化など個々の状態を確認してからの購入がおすすめ。少し大きめのをいつか買い足そう、今回はどんなのがあるかなー、とお店を見回るのも楽しいものです。
古めなバッグの話はもうひとつあるので、また次のエントリで。
<追記あり>グラス?ビーカー?インドのまっさらなガラス器/VISION GLASS
前のエントリ、VISION GLASS NO PROBLEM展で悩んで購入したのは145mlの「SS」と105mlの「GLASS KATORIE SMALL」。
「SS」はパウンドケーキなどの型にしてオーブン調理できる!という衝撃的特徴の写真(リンク先ページ、中ほど)が気になり、このサイズでいずれなにか焼いてみようかと思って。「GLASS KATORIE SMALL」は浅さと小ささがアクセサリートレイに良さそう、と思っての購入です。
展示された5000個の中から取り出したみっつ。
底面のチャームポイントであるロゴ。入りかたがそれぞれ違うのを選んでみました。
よーく見るとほんの小さな焦げやキズが見当たりますが、それを了承の上で選んでいますし、ふつうに使う分には全然気になりません。
「SS」はグラスとして使うには小振りで、湯呑み茶碗にも近い大きさ。これで飲みたいものがあり、最初の使い道は…
焼酎をロックで。
ふつうのロックグラスは少し大きく感じることがあって、これだとちびちび飲むのにちょうど良い。薄手のガラスと氷が当たる澄んだ音、このあたりは「うすはりグラス」にも近いかも。
実用面でも、容量が限られる据え置き型の食洗機に気兼ねなく入れる事ができるサイズ。耐熱性も◎、ただし熱い飲み物を入れるときにはフェルトスリーブなどがあるほうが良さそうです。
「GLASS KATORIE SMALL」は小物入れに。灰皿にもできるサイズですね。
ちいさな花活けにも。
まだまだ思い浮かびそうです。
購入は直営店(営業日・時間限定とのこと)、オンラインショップ、全国の取扱店で。
サイズの選びかたが悩ましいですが、使い道をあれこれ考えながら少しずつ買い足す楽しみがあるうつわです。
2017/10 追記
記事を書いてから2年、グラスとして日々使っています。
そういえば加熱調理してみていないぞ?と思い、マフィンを焼いてみました。
耐熱ガラスとはいえドキドキしながらのオーブン調理でしたが、ばっちり焼けました。
茶碗蒸しにも良いかも。
どシンプルなグラスの問題提起/VISION GLASS NO PROBLEM展に行ってきました
天気が荒れ気味の10月1日、御徒町へ。TimeOut Tokyoの記事で興味を持った「VISION GLASS」の展示を観に行きました。
ネジの商社とか金属パーツのお店が並ぶ一角、このへんかなあ…と一度通り過ぎて戻って、控えめな入口を発見。
階段とエレベーターを使って6階の会場へ。真っ白に塗られた部屋に入ると、
すんごい量!およそ5000個のグラスによるインスタレーション。きらきらと宝の山のようで見惚れます。
このVISION GLASSはインドの理化学機器メーカーBOROSIL社の製品。主にビーカーやフラスコといった実験用ガラス製品を生産しているメーカーだそうで、とにかくシンプルな筒型の形状と耐熱性を身上としています。
特に耐熱性については、直火OKで一人前のごはんも炊けてしまう(!)、オーブンでお菓子などを焼く型にもなる(!)と、にわかには信じがたい特徴があり。そのあたりも気になってお伺いしました。ここはその輸入をしている会社の事務所/倉庫/直営店(不定期営業)。
製造工程の図解が吊られたパネルと、その下に並ぶ「市場に出さないグラス」の主な種類。上下交互に見ていって、ほおー、この工程でこのキズが…と検品気分で眺めはじめます。が、すぐ面白くなります。
キズのネーミングがもう、ひとつひとつ可愛くて。
特にこの「ロゴ位置不備」なんて、グラス底面に印字されるはずのロゴがこんな位置に。「要因:人為的ミス / オートメーション化により絶滅の可能性」とのこと。もうチャームポイントにしか見えません。
来場者の少ない時間だった事もあり、スタッフの方々が色々解説してくださるのも楽しい。その説明や展示の言葉のセンスからにじみ出る愛情というか思い入れに触れていると心地良くなってきます。
そしてほかの展示も見たのち、出口近くに置かれた文章に目が向きます。
VISION GLASS を製造するインドのBOROSIL社では日本向け専門の検品チームを揃え、特別厳しい基準を設けています。インドでそれほど慎重に選ばれているにもかかわらず、日本の市場には出し控えるものがまだまだあるということです。日々、私たちの目の前に積まれてゆく「市場に出さないグラス」はインドの価値観と日本のそれとの狭間で行き場を失ったグラスであり、その量の多さは狭間の大きさを示しているのです。
厳しさによって生まれる価値があります。厳しさによって生まれる無駄があります。2年間で私たちの倉庫に溜まったVISION GLASS NO PROBLEM を眺めることで、物の価値に対する自分自身のものさしについて、考えてみたいと思います。
----- 「NO PROBLEM | VISION GLASS」より
ピカピカ/キズあり、新品/アンティークやヴィンテージ、 ノープロブレムの線引きやどれを選び取っていくのかはひとそれぞれ。同じ製品にもこんなに違いが生まれる。ここに並べられたグラスの数々、わたしにはとても魅力的でした。
最後に購入できるグラスがあるか尋ねると「はい!この中からご希望ありましたら定価でお買い上げ頂けます」
え!この中から…! 再度、宝の山とじっくり向き合います。
購入品については、また別のエントリで。
10/6 追記 : こちらに書きました
グラスを見つめ続けた数十分間は驚きと発見の多い楽しい時間でした。
展示は10月7日まで、入場無料です。