日々えらぶもの

おもに実際にえらんだもの、触れたものについてあれこれ

この柔らかさをどう伝えよう。白亜器の個展「掌のなかで」

数ヶ月前に「猫徳利」なる写真をTwitterで見かけて非常に気になり、実物を見てみたいなーと機会を伺っていました。陶器のうつわや猫雑貨を作られている「白亜器」さんの作品です。

 

今月頭の東京滞在中、南高円寺のカフェギャラリー「mo mo mo」で個展が行なわれていると知り行ってみました。賑やかなパル商店街から路地に入り、各種小さなお店とスーパーとが向かい合うあたりに到着。途中、古着屋さんの前を通るたびに目移りします。f:id:finir:20161116235933j:plainf:id:finir:20161104162032j:plain

カフェなのでまずは飲み物を。このカップも白亜器さんの「たまごカップ」だそうです。さらさらとなめらか、卵の殻のようなずっと触っていたくなる手触り。サイフォンのコーヒーおいしいです。f:id:finir:20161104163126j:plain

だんだん日が落ちてきました。一息ついてから店内を見学します。

夕日が差し込んで居心地の良い時間。目の前には、上が淡い水色/下がみたらし色の品の良いお猪口。
(以下、写真OKのとのことでスマホで撮っていますが、作品についてはもっともっと良い写真をweb上でたくさん見ることができますので公式サイト画像検索がおすすめです)f:id:finir:20161104165026j:plain

置物「つるしねこ」たち。f:id:finir:20161116235930j:plainf:id:finir:20161104162957j:plain

 奥の棚には「たまごカップ」。f:id:finir:20161116235928j:plain

その他、柔らかい白、たまに黒のうつわも並びます。f:id:finir:20161117123839j:plain

店内中央には猫の大物「猫香炉」が鎮座。上半身を開けると、おなかの中にはお香立て。お香を焚いて上半身を被せると、口から煙が ぷか〜… と漂うという作品。存在感抜群です。(売約済みでした)f:id:finir:20161116235931j:plain

中はこんな感じです。焚いているところは見ていませんが、良さそう。

 

そして、猫徳利ともご対面。お隣には猫がくつろぐお猪口も。f:id:finir:20161116235927j:plain
そーっと触ったり持ち上げたり見つめたりしました。かわいい……。
掲げているお猪口?の底には穴が空いていて猫と一体のとっくり型。茶色の模様部分だけつるっとした手触り。ぽてっとした体型にこの姿勢や表情、なんとも言えない健気さです。f:id:finir:20161116235929j:plain
猫香炉も猫徳利も、造形の良さと発明の要素が組み合わされているところが唯一無二の良さだなあと感じます。

ほかの一角には猫の箸置きたち。f:id:finir:20161116235926j:plain

あれもこれも欲しい。散々悩んで、今回はシンプルなボウルをひとつ購入しました。f:id:finir:20161117123841j:plain両手で持ったときすっぽり収まる大きさと丸さ、そしてたまごカップと同じ手触りの良さ。クリーム色がかった白い柔らかい色。おやつを入れたりして使おうと思います。

店内に掲示されていたこちらの文も気に入ったので、まずはうつわだな、と。f:id:finir:20161117000420j:plain

猫徳利にもやっぱり強烈に惹かれるので、もうちょっと検討してみます。f:id:finir:20161117123840j:plain

個展は既に終了していますが、実物の質感や存在感がまたいいので、いずれまた目にする機会も見つけたいところです。そのときは誰か誘って行こうっと。

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