金子國義ポラロイド展(覚え書き)
たまにはもの以外の話も。
女性モデルの写真がなんだか気になって。たしか亡くなられた画家の方だよな、程度の知識で特に前情報も入れず、観てきました。
会場は神保町の古書店・小宮山書店内のギャラリー「KOMIYAMA TOKYO」。美術書、写真集、アート作品そのものもぎっしり詰まった店内奥へ。階段は上り下りのひとがすれ違うことがやや厳しい幅で、譲り合いながら中3階まで。
そんな道のりを抜けた先、ギャラリーの部屋はまた違った空間でした。
500枚のポラロイドのほかにも、何やら色々な展示物。ゆっくり観てみます。
撮影・シェアOK。とはいえパシャパシャ音がするのも気が引けます。自分の記録用に、くらいの気持ちで静音カメラアプリで撮りました。画質は荒いです。
およそ9割が女性モデル、1割が男性モデルの写真。1994年、1997年、2004年発行の写真集撮影時のものだそうです。
そこで早速気付いたのが、額装されているわけで。保護面のアクリルが反射するし部屋の蛍光灯の明かりもどんどん映り込みます。だから撮影〜アップロードされても困るものにはならない、という判断もあるのかもしれません。
ガイドラインが明確なのは気楽で良いものです。
このメイクやヘアスタイルの感じは…90年代ぽさかなあ。がっつりシリアスになる前の岡崎京子とか。と、帰りに調べてみたら、岡崎京子が金子國義の絵画に影響を受けているのは知られていることだとか。
違和感のないセミヌード、きれいだなー。
展示後にはそれぞれの購入者のもとへ散っていくのですね。撮影ポラロイド / 本人とモデルで一緒に写っているもの / サイン入り、で異なる価格。
最後に数枚だけ、モデルさんのナチュラルメイクかすっぴん。ばっちりメイクとのギャップに惚れそうです。
そのあと目に入るのが、部屋の奥のこんな空間。
こんなものも。
バンビの向こうには三島。
手前がご本人、このポーズ!かわいい。
物販コーナーには画集、写真集、特集掲載の雑誌、そして太幅のマスキングテープが二種。こんな若いグッズがあるのですね。
こちらですね。
可愛いグッズができました。先月の八芳園でのイベントで初めてお出ししたものです。
— 美術倶楽部ひぐらし (@bijutsuclub_h) 2015年9月30日
金子國義
マスキングテープ 30mm×8m
アリス柄 動物柄 各¥600―(税込) pic.twitter.com/dx10mOMB1A
会場にいる間、ほかの来場者は20代前半から70歳くらいまで幅広く見かけました。絵画の影のある重厚さとはまた違う写真の作風、好みです。写真集は高価だけどいずれ買おうかな。
会期は明日2/28まで、詳細はこちらです。